4号機降灰事件
4号機降灰事件
本日は4号機に降灰した事件を取上げたいと思います。
宮崎県はえびの市と小林市に新燃岳という活火山があり、
それがたまに噴火して県内に灰をまき散らすのです。
そこで私の4号機もその灰の影響を受けました。
その時の画像がこれです。
これがアップショットです。
薄っすらですがこれだけでも発電量が約4割減になります。
この時の発電量がこいつです。
この日は快晴でしたので9.9kwh出すはずですが5.9kwhに留まっています。
火山灰というやつは厄介で粒が細かいのでブラシで落とそうとするとパネルを覆っているガラスに細かい傷が付くことになります。ですので、ただただ、大量の水をかけてあげるしかないのです。
その時に使用したアイテムがこいつです。
高圧洗浄器ですが高圧で使ってはいけません。
発電所に水道がないので大量の水を持ち込んで上から水をこいつに供給しながら、水を上から降らせるような感じで灰を落としていきました。
洗浄前と洗浄後の画像です。
こうなると発電量が戻ってきます。
6.7kwhまでアップしております。
これを1つのPCS分をやってあげると9.9kwhまで戻ります。
9.9kwhまで戻りましたが、あまりにも大変だったのでここで終了させました。
理由は大量の水を使用しますので水道を引いていない発電所ではこの水を確保するのがまずは大変です。しかも高圧洗浄ではなくて上から雨を降らせるのは大変な時間と労力を費やします。
特に時間です。
発電量を戻すのに費やす労力と失われる売電額をトレードオフするにはあまりにも釣り合わないかなと思います。
というのもこの数日後に雨が降りまして、この発電所の灰は全て奇麗に落とされました。
発電量も完璧に戻っています。降灰も自然の力なら降雨も自然の力です。
太陽光発電という自然の力を借りておきながら、自然の力とは偉大だと改めて知らされました。
最後にですが、私は宮崎県に複数の発電所を所有しております。
宮崎県だけではなく、日本は火山大国です。
ですので、降灰というものは何も宮崎に限った事ではないという事です。
むしろ隣の県である鹿児島県の方が桜島が活発なので大隅半島などの方が
降灰の影響が有ろうかとは思います。
降灰があると発電量の大幅低下が発生しますが、
恐れずに各自(発電家には有るまじき行為ですが)雨乞いの訓練をしておいてください。
雨が全てを忘れさせてくれます。